smallhappiness_9388’s diary

介護福祉士・調理師が綴る、乳がん手術からの再建と愛犬との日常。実体験に基づいた「生きるヒント」を発信中。

超未熟児【第6話】「不規則抗体」の壁。通常の輸血ができない絶体絶命の危機を救った奇跡

緊急帝王切開が決まった直後、私たちの前に立ちはだかったのは「輸血」の問題でした。

 

※本記事はプロモーションを含みます。

 

手術に備えた血液検査の結果、私の体の中に「不規則抗体」が存在することが判明したのです。

 

医学的な専門知識はありませんが、当時の私が直面した緊迫した状況を、私なりの言葉でお伝えしたいと思います。

 

1. 「普通の血液」が使えないという恐怖

 

私はO型です。本来ならO型の血液を輸血すれば済むはずですが、私の場合、血液の中に特定の抗体(不規則抗体)を持っていました。

もし、普通のO型の血液を体に入れてしまうと、その抗体が反応してしまい、血液を破壊してしまうリスクがあったのです。

 

つまり、「普通のO型の血液は使えない」ということでした。

 

大量出血の危険がある帝王切開において、これは「命を救うための輸血ができない」という、絶望的な状況を意味していました。

 

【PR:あの時の私に、教えてあげたかったこと】

 

 

頑張っているママに【ベビープラネットの無料相談サービス】

 

自分の体の中に、まさか「普通の輸血ができない」という爆弾を抱えていたなんて。

予期せぬトラブルが次々と襲いかかる中で、私はただ、なす術もなくベッドに横たわっていることしかできませんでした。

 

自分の体や、お腹の子の未来に、何が起きるか分からない恐怖。

もしあの時、病室のベッドの上からでも、プロの方に「もしもの時の備え」について相談できる場所を知っていたら。

 

将来への不安を少しでも預けることができていたら、あんなに一人で抱え込んで、途方に暮れることはなかったのかもしれない……。そう思うのです。

 

※本記事は個人の体験談であり、特定のサービスを推奨するものではありません。保険加入の検討については、ご自身の状況に合わせて専門家にご相談ください。

 

2. 日本赤十字社との連携。適合血を求めて

 

刻一刻と時間が過ぎる中、病院は日本赤十字社と連携し、私の抗体に反応しない特殊な血液(抗原陰性血)の確保に動いてくれました。

 

日本赤十字社では、全国の献血データの中から、主要な血液型(ABO・Rh)以外にも、さまざまな抗原のデータを蓄積しているそうです。

 

• ステップ1:私の持っている抗体を特定する。

 

• ステップ2:その抗体と反応しない血液を全国のデータベースから検索する。

 

• ステップ3:適合する血液を至急、病院へ運ぶ。

 

通常なら、この検索と搬送には数時間から数日かかることもあります。しかし、私は今すぐ手術が必要な緊急事態。極限の緊張が走りました。

 

3. 三つ目の奇跡。近くのセンターで見つかった「適合血」

 

ここで、またしても奇跡が起きました。

 

なんと、私の非常に特殊な条件に合う血液が、幸運にも近くの血液センターに備蓄されていたのです!

 

迅速な捜索と、奇跡的なタイミングでの備蓄。担当医師、そして日本赤十字社の素早い対応のおかげで、適合血がすぐに病院へ届けられました。

 

もし全国のどこにも在庫がなかったら、あるいは遠くの県にしかなかったら……。そう思うと、今でも感謝で胸がいっぱいになります。

 

4. 2〜3%の確率。妊娠がきっかけで変わる体

 

不規則抗体ができるきっかけは、過去の輸血や、妊娠だと言われています。私の場合は妊娠がきっかけでした。

妊婦さんの中でこの抗体を持っているのは、約2〜3%。

決して多くはありませんが、産婦人科の現場では稀に遭遇するケースだそうです。

 

誰かの善意による献血が、データベースとして管理され、こうして絶体絶命の誰かの命(私と我が子)を救ってくれる。日本の医療体制の素晴らしさに、ただただ頭が下がる思いでした。

 

【この記事のまとめ】

 

医師の巡り合わせ、そして血液の奇跡。

いくつもの困難をクリアし、いよいよ手術が始まりました。

次回、麻酔から覚めた私が見た、720gで生まれた我が子の姿。

そして、数日で520gまで減ってしまったあまりにも小さすぎる命との対面についてお話しします。

 

次回の記事へ >

超未熟児【第7話】「おめでとう」のない出産。術後の激痛と、赤ちゃんの安否を聞けなかった空白の3日間

※あくまで個人の体験であり、医療的なアドバイスではありません。診断や治療については、必ず専門の医療機関にご相談ください。