緊急帝王切開から3日目。
背中からの硬膜外麻酔が外れ、痛み止めなしでは座ることさえ困難でしたが、私の心は一点だけを見つめていました。
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「今日、ようやくあの子に会える」
午後。車椅子に乗り、看護師さんに押されながら、私は我が子が待つNICU(新生児集中治療室)へと向かいました。
1. 鳴り響くモニター音。洗練された命の最前線
NICUの扉の向こうは、想像していたよりもずっと、視界のすべてが命に直結しているような濃密な空間でした。
そこには数えきれないほどの医療スタッフが慌ただしく、「生きよう」と願う小さな命の灯火を、絶やさぬよう繋ぎ止めてくれている。
部屋中に鳴り響く、命を見守るための「ピッ、ピッ」というモニター音。
本来、この病院のNICUは1,000g〜1,499gの「極低出生体重児」が中心です。
1,000gに満たない私の我が子を受け入れるために、急遽専門の医療チームを特別に組んでくれたこの場所は、私にとって世界で一番尊く、洗練された空間に見えました。
「あの子と私は、本当に救われたんだ……」
手厚いサポート体制を目の当たりにし、感謝の念で胸が熱くなりました。
2. 奥のブースへ。夢にまで見た我が子との対面
1,000gを超える赤ちゃんたちの保育器を横目に、私は一番奥のブースへと案内されました。
そして、ついにその瞬間が訪れます。
初めて目にする、私の我が子。
「……っ」
言葉になりませんでした。一瞬で込み上げた感情が、堰を切ったように目から溢れ出しました。
ずっとずっと、会いたかった。生きていてほしいと願ったあの子が、今、目の前にいる。
涙で視界がぼやけて、光景が滲んでいく。でも、止めることができない。感情のコントロールなんて、もう不可能なほど、私の心は震えていました。
3. 管に繋がれた、あまりにも小さすぎる命
そこにいたのは、想像を絶するほど小さな小さな我が子。
全身を、命を繋ぐための無数の管に覆われていました。
その生々しくも懸命に生きる姿を見て、涙を流さない母親などいないでしょう。
「健康に産んであげられなくて、ごめんね……」
「こんなに痛々しい思いをさせて、ごめんね……」
幸せな出産であれば感じるはずのない「自責」の念が、一気に私を襲いました。頑張っている我が子をこの目に焼き付けたいのに、止まらない涙がそれを邪魔します。
4. 指先に触れた、奇跡の温もり
看護師さんから「触れてもいいですよ」と言われました。
震える指先を、我が子の小さな、本当に小さな指先に触れようと手を伸ばします。
視界を何度も拭い、ようやく触れることができた一瞬。
私の理性は完全に崩壊しました。
指先に伝わるかすかな生命の温もり。
そこには、過酷な状況下でも「生きよう」とする、力強い奇跡が宿っていました。
【この記事のまとめ】
絶望と自責、そして圧倒的な感謝。
さまざまな感情が渦巻く中、止まっていた私たちの「親子の時間」が、ようやく動き出しました。
次回、NICUでの面会。初めて対面した742gの命は、懸命に「希望」の光を見せてくれました。しかし、そこで待っていたのは、生理的体重減少というあまりにも過酷な試練。
わずか520gまで小さくなってしまった我が子が、その小さな体で教えてくれた「生きるための闘い」についてお話しします。
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超未熟児【第10話】生まれてから減り続ける体重。520gの我が子が教えてくれた「生きるための闘い」
※本記事の内容は筆者個人の体験談です。商品のご利用や治療の判断については、必ず各公式サイトの確認や、専門の医療機関への相談を行ってください。