全身の精密検査の結果、幸いにも他の臓器への転移は見当たりませんでした。まずは一安心……と思ったのも束の間、医師から予期せぬ言葉をかけられました。
※本記事はプロモーションを含みます。
「卵巣に水が溜まっているようです。あと、肝臓と腎臓にも腫れが見られます」
これらについては、精密な検査が必要とのことで大学病院への紹介状を渡されました。
数年前、子宮筋腫で子宮を全摘した際、「卵巣の定期検診を欠かさないように」と言われていたのに。一度も行かなかった自分を責め、焦る気持ちが募りました。
1. 不規則な生活と自分への無頓着
乳がんだけでなく、次々と見つかる体の不調。
振り返れば、私の日常は不規則な生活と、お世辞にも良いとは言えない食生活の連続でした。
子供たちには栄養を考えた食事を出していましたが、自分自身はいつも適当。
「もう少し、自分の食生活を気にかけていたら、防げたのかもしれない……」
そんな後悔が頭をよぎりました。
2. 父の死からわずか数ヶ月。突きつけられた「家族歴」
病院で必ず聞かれる、家族のがんの有無。
私の家系は、まさに「がん家系」でした。
告知を受けるわずか数ヶ月前、私は父を大腸がんで亡くしたばかりだったのです。
働き者で真面目だった父。私が離婚して3人の子供を連れて実家に戻ったときも、何も言わずに受け入れてくれました。
「子供たちがいる方が賑やかでいい」
そう言って、生活を助けるために働き続けてくれた父の背中が忘れられません。
3. 2人に1人ががんになる時代。9人に1人の乳がん
父も、父の両親もがんでした。
「2人に1人ががんになる」と言われる現代。乳がんに至っては「9人に1人」という確率だそうです。
その確率の中に、私もしっかりと入ってしまったわけです。
父は病院嫌いで、本当に限界まで行くのを拒んでいました。仕事の一区切りがついて受診したときには、すでに手遅れの末期。
「やっと自分の時間が持てる」と話していた矢先の、あまりに早すぎる別れでした。
4. 苦い思い出がある大学病院へ
紹介された大学病院は、自宅からはかなり遠い場所にあります。
実はそこは、下の子が超未熟児(超低出生体重児)で生まれた際にお世話になった病院でした。
当時は毎日、不安で押しつぶされそうになりながら、NICU(新生児集中治療室)に通い詰める日々。小さな、あまりに小さな我が子の命を祈るように見守っていたあの廊下の空気、消毒液の匂い……。正直なところ、当時の辛い経験がフラッシュバックしてしまい、私にとっては「二度と行きたくない場所」でした。
まさか数年後、今度は自分自身の病気で、再びその門を叩くことになるとは思いもしませんでした。人生とは、本当に皮肉な巡り合わせの連続です。
気が重く、足取りはどこまでも沈みます。
かつてこの病院が子供の命を救ってくれたように、今度は私の命を繋いでくれる場所になると信じて、またあの一歩を踏み出す決意をしました。
(※当時の壮絶な記録はこちらの記事にまとめています)
[超未熟児【第1話】前置胎盤で突然の出血!絶望的な結果と壮絶な日々]
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父の闘病、そして自分自身の告知。
「がん家系」という現実に直面し、真っ先に頭をよぎったのはお金のこと、そして残される子供たちの未来のことでした。
父が命をかけて守ってくれたこの家と、子供たちの日常。
病気は防げなくても、経済的な備えだけは、親としての「最後の砦」になります。
もし、私と同じように小さなお子さんを抱えながら、少しでも不安を感じているのなら。一度、専門家に今の備えが十分かどうかを相談してみることは、自分と家族を安心させるための大きな一歩になるはずです。
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【この記事のまとめ】
自分の体から次々と見つかる異変、向き合わざるを得ない家族の歴史、そして逃れられない運命。
次から次へと押し寄せる現実に、私の心は何度も折れそうになりました。
かつて父がそうであったように、私もまた「子供たちのために」と走り続けてきましたが、その結果、自分の体を後回しにしてしまったツケが今、一気に回ってきたのかもしれません。
ですが、嘆いていても時間は止まってくれません。大学病院という、私にとって因縁のある場所へ再び向かうことは、ある意味で「過去の自分」と「今の病」の両方に決着をつけるための試練なのだと感じています。
絶望の淵に立たされても、隣には守るべき子供たちがいる。
そのぬくもりを力に変えて、一つずつ、目の前の壁を乗り越えていこうと思います。
「副腎に影がある」。その一言で、私の日常は再び暗闇に突き落とされました。
この精密検査の結果が出るまでの、長く苦しい日々の記録をこちらにまとめました。
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【特別編:副腎と喘息】乳がん精密検査で次々と見つかる異常。副腎の腫れ、持病の喘息、そして再建手術の「残酷な現実」
※本記事は個人の体験談であり、特定のサービスを推奨するものではありません。保険加入の検討については、ご自身の状況に合わせて専門家にご相談ください。