smallhappiness_9388’s diary

介護福祉士・調理師が綴る、乳がん手術からの再建と愛犬との日常。実体験に基づいた「生きるヒント」を発信中。

乳がん体験談【第16話】15時間の死闘。ICUで感じた愛犬の気配と、涙の理由

最愛のパートナー、ゴールデンレトリバーのゴルをわずか4歳と3日という若さで見送ってから、まだ数日。深い喪失感という、底の見えない闇の中にいながらも、私は乳房再建を伴う大きな手術のため、病院のベッドにいました。

 

※本記事はプロモーションを含みます。


1. ゴルがくれた「命のバトン」を握りしめて

この時期に愛犬を亡くした悲しみは、言葉にできるほど軽いものではありません。けれど、手術を明日に控えた私の心は、不思議と澄み渡っていました。
「ママ、頑張って」
そう言って、自分が入院するのを見届けてから旅立っていったゴルの、あの命の重みが私の大きな励みとなっていました。あの子が最期まで見せてくれた、生きることを諦めない強い意志。それが私の中に溶け込み、手術前夜を穏やかな気持ちで過ごさせてくれたのです。

 

2. 手術当日の朝。激痛の検査と覚悟


いよいよ手術当日の朝を迎えました。
手術室に入る前、ガンの広がりを確認するための「センチネルリンパ節生検」の注射が行われます。


この検査は、一部で「激痛」と表現されるほど過酷なものです。乳輪周辺という非常に神経が敏感な場所に針を刺し、アイソトープという薬液が組織を押し広げていく独特な感覚……。
前評判通り、それは言葉を失うほどの痛みでした。あまりの苦痛に、中には泣き出してしまう患者さんもいると聞きます。私自身、その痛みを経験して「乳輪の再建を断念する人がいるのも、無理はない」と痛感しました。

 

けれど、この痛みすらも、生きるための通過点なのだと言い聞かせ、歯を食いしばりました。


3. 15時間の旅。意識が途切れる瞬間の静寂

手術室までは車椅子で向かいました。無機質な天井が流れていくのを見つめながら、いよいよだと自分を律します。
手術台に横たわった時も、不思議と恐怖はありませんでした。麻酔が入り、意識がゆっくりと、けれど確実に遠のいていく感覚。私は深い眠りへと落ちていきました。
目が覚めたのは、手術開始から15時間が経過した頃でした。乳房再建を伴うため、長期戦になることは覚悟していましたが、それでも先生方の尽力により最短で終わらせていただけたとのこと。ただただ、感謝の気持ちでいっぱいでした。


4. ICUでのスピリチュアルな体験。左右に感じた「愛」

手術後の1日は、集中治療室(ICU)で過ごしました。体中を駆け巡る激しい痛みとの闘いです。意識が朦朧とする中で、私は不思議な体験をしました。
目をつぶっているのに、気配を感じるのです。
私の左側には、愛犬のゴル。
私の右側には、人生で最も大切に思っている人。
二人がずっと、私の両サイドにぴたりと寄り添ってくれている感覚が消えませんでした。まるで、「もう大丈夫だよ」「一人じゃないよ」と励ましてくれているかのように。


その温かさを感じた瞬間、右目から2粒の涙がこぼれました。
その後、今度は理由もわからず、左目から溢れるほどの涙が流れてきました。
それは激痛に対する反応だったのか、無事に生還した安堵だったのか、あるいはもう何も考えられない「無」の境地だったのか……自分でもわかりません。ただ、その涙は私の心の中にある悲しみや痛みを、優しく洗い流してくれるような気がしました。


5. 3日目の朝。痛みを超えて、未来へ

その後、ICUから一般病棟へ戻り、痛み止めを使いながら少しずつ体を慣らしていきました。手術から3日が経過した今、相変わらず痛みはありますが、私の心は前を向いています。
4歳と3日で旅立ったゴル。あの子が私にくれたのは、ただの「死」ではなく、私がこれから生きていくための「強い覚悟」でした。
まだ道のりは長いけれど、隣にいてくれる見えない存在を感じながら、私は一歩ずつ、回復への階段を上り始めています。

【読者のみなさまへ】ひとりで耐えすぎてはいませんか?
人生には、この物語のように、自分一人では到底抱えきれないほどの過酷な出来事が重なる瞬間があります。
大切な家族との別れ、癒えることのない喪失感、そして自分自身の健康に対する底知れない不安。

「もっと強くならなければ」

「周りに心配をかけてはいけない」

そうやって心に蓋をして、無理に笑顔を作っていませんか?
深い悲しみや不安の中にいるとき、その「きもち」を言葉にするだけで、凍りついていた心が少しずつ解けていくことがあります。


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【この記事のまとめ】

壮絶な手術と、ICUで感じた愛犬の温もり。
ゴルは今も私の隣にいて、一緒に戦ってくれています。
次回、第17話。
「リハビリ開始と、病室に届いた一通の便り」。
少しずつ動き始めた日常と、支えてくれる人々への想いを綴ります。
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※本記事は個人の体験談であり、特定のサービスや治療を推奨するものではありません。診断や治療については必ず医療機関を受診してください。